今回は,デリヘルで,女子高校生を働かせていて逮捕された事案について。
風俗,JKリフレ,キャバクラやガールズバーの経営者から,女子高校生の採用について,質問を受けることも多い。
女子校生を採用してはダメなのか?
高校を辞めた18歳はどうか?
20歳の夜学に通う高校生はどうか?
などである。
法律では,18歳未満の青少年を風俗やキャバクラ等で働かせることを禁止している。
すなわち,高校生かどうかで法律は採用の違法かどうかを定めているのではないのである。
とはいえ,18歳とはいえ,高校生を採用することについて,世間や学校は良く思わないだろう。そのため,揉め事が起こったり,警察から目をつけられたりするリスクは高まる。そういった意味で,弁護士としては,18歳でも高校生の採用はやめておいた方がいいだろうとアドバイスをすることが多い。
なお,風俗やキャバクラ等の経営者が18歳未満の未成年者を雇用した場合の法律関係については,以下のページを参照してほしい。
女子高校生をデリヘルで働かせる、2人逮捕
女子高校生を派遣型風俗店デリバリーヘルスで働かせていたとして、鹿児島市の風俗店経営の男ら2人が児童福祉法違反などの疑いで逮捕された。
逮捕されたのは鹿児島市に営業拠点を置くデリバリーヘルス「◯◯」の経営者・◯◯容疑者(30)と、店の従業員・◯◯容疑者(34)。警察によると◯◯容疑者らは、鹿児島県内に住む女子高校生(当時15歳)に街中で「簡単にお金が稼げるよ」と言葉をかけ、未成年と知りながら去年11月から約4か月間、デリヘル嬢として働かせた疑い。
警察は容疑者2人の認否について明らかにしていない。これまでに◯◯容疑者らの自宅など関係先5か所を家宅捜索し、売上金が記載された書類など約30点を押収したという。また、警察では、◯◯容疑者らが暴力団と関係があり、店の収益が暴力団の資金源になっているとみて捜査を進めている。
本件でも,デリヘルの経営者が逮捕された理由は,女子高校生を採用したからではない。
18歳未満(15歳)を採用したからだ。