風俗トラブルといえば「本番トラブル」と「盗撮トラブル」。
今回は,風俗での盗撮の予防法と隠しカメラ等の盗撮機材について解説していこう♪
近年の風俗での盗撮の逮捕事例でも,眼鏡型カメラ,ペン型カメラ,モバイルバッテリー型カメラなどが使用されていた。どのような盗撮カメラがあるのかを知っておくことが盗撮の予防のためにも重要になる。
デリヘルやメンズエステなどでよく問題になっている盗撮トラブル。キャストがカメラを見つけることができれば良いのだが,いかんせんサービス中に隠しカメラを見つけるのは至難の業だ。
経営がしっかりしている風俗店であれば,マネージャーや店長からキャストに対して盗撮トラブル対応の講習なんかがあったりするものだが,あらかじめどのような隠しカメラがあるのか頭に入れておかないとそもそも見つけることは難しい。
しかも,隠しカメラが見つけられないことによって被害を被るのはもちろんキャスト自身。
男性客が個人で楽しむために盗撮するだけでも怖いのに,それがネットに晒されてしまえば一気に拡散されそのデータ全てをネット上から削除するのは不可能に近い。
キャスト自身も,風俗店側も,盗撮の予防法と盗撮機器についての知識を身につけて予防してほしい。
グラディアトル法律事務所では,これまでに1000件以上,風俗での盗撮トラブルについての相談を受けてきた。その中で,どのような経緯から盗撮が発覚したのか。盗撮犯の行動の特徴などが少しずつ分かってきた。
その知識経験を共有して,少しでも盗撮を予防できたら嬉しい。
まずは,盗撮の現状を知っておこう。
後で紹介するように盗撮用カメラの小型化・高性能化によって発見しづらい小型カメラが増えてきている。どのような機材があるかを知っておくことによって,「もしかしてカメラかも?」と疑問を持つことができる。
ただ,実際のところ,盗撮機器で一番多く使用されているのは,スマホだ!そのため,スマホの位置にはあらかじめ注意を払っておこう。
次に,盗撮犯の怪しい言動を紹介する。盗撮犯には,以下のような特徴があり,その特徴から怪しいなと思って確かめたら盗撮されていたなど,特徴から盗撮犯発見に至ることが多い。
・目線が不自然,設置したカメラの位置を確認する。
・女性キャストや自分の体位やポジションに異様にこだわる。ベッドの真ん中以外のところでサービスを受けようとする。
→カメラ写りを気にするため。
・シャワーでもメガネを外さない(メガネ型カメラ使用の疑いあり)。
・ベッド付近のテーブルなどにたくさんの荷物が置かれている。
以上のような言動があると盗撮の疑いありだ。自分の身を守るためにも注意深く観察してほしい。雑談の中で盗撮の話をして様子をうかがってみるのもよい。
最後に,具体的な盗撮予防法だ。
荷物やジャケットなどの上着を棚にしまったり,クロスをかけて,カメラがあったとしても映らないようにしよう!
これ,ほんとに大事。上着のポケットにカメラを仕掛けていたり,カバンや所持品にカメラを忍ばせていることが多い。そのため,これらのカメラが仕掛けられている可能性があるものを全て塞ぐことによって盗撮を予防できる可能性が高まるのだ。
また,盗撮動画を販売するような本格的な盗撮犯は,様々な角度から撮れるように,盗撮用のカメラを2〜3台仕掛けていることもあるので,1台発見した場合には,他にもあるかも?と考えることも重要だ。
盗撮犯を発見した場合には,刑事・民事での責任追及が可能だ。
盗撮についての正しい知識も持ってほしい。
具体的には以下の記事を参照してほしい。
デリヘル等の風俗店で盗撮が何罪に該当するのか?実際に逮捕されることはあるのか?
実際の逮捕事例も含めて解説をしている。
2023年7月からは、撮影罪が新設されたため、風俗での盗撮事件についても、今後は撮影罪での逮捕・摘発が増えてくるだろう。風俗店経営者の方や、キャストの方は、撮影罪についての基本的知識を理解しておいてほしい。
また,以下の記事では,風俗で盗撮被害にあった場合に加害者に対して慰謝料等の損害賠償請求をする際の法的根拠や,損害賠償請求の方法,示談をする際の示談書・合意書の書き方などを解説しているので,こちらも参照してほしい。
さらに,以下の記事では,盗撮被害にあった際に請求できる慰謝料等の損害賠償金額,慰謝料金額の相場,実際に当法律事務所の弁護士が代理人として損害賠償請求をして獲得した慰謝料金額などについて解説をしているので,ご自分で示談交渉をする際や,店舗の責任者等が交渉をする際の請求金額の参考にして欲しい。
以下では,様々な盗撮機器についてまとめた。
https://www.spy-online.net/ さんの画像を引用させていただいている。この他,Amazon等でも盗撮カメラがたくさん売られているので,一度見てみることをおすすめする。
まずはオーソドックスなタイプから。これらの盗撮機器に関しては,実際に被害に遭ってその場で取り押さえたことがある!といったキャストも多いのではないだろうか。
ボールペン型はクリップ部分にカメラが仕込まれていることが多い。
カメラが仕込まれているのがペン先の可能性も十分あるが,あくまでボールペンを装っているためペンとして機能を持たせて周囲を騙すためのものということもあり,その置かれている場所に注意してほしい。
メガネ型カメラは,フレーム部が厚く作られていることが多い。メガネの特性上レンズ部にはSDカードやバッテリーなどを格納できないため,どうしてもフレーム内にそれらの要素を詰め込む必要がある。
そのため,盗撮用のメガネはフレーム部が厚くなっているのだ。特徴としては,
・カメラのレンズが中央もしくは両サイドのフレーム部分にある
・メガネ自体の見た目が少々ゴツい
といったところだろう。明るい場所では不自然なメガネでも,暗い部屋では気づくのが難しいかもしれない。
画像の引用|https://www.spy-online.net/
時計型には,腕時計型と置き時計型が存在する。
やたらと側面にボタンが付いているのが腕時計型の特徴となっている(もちろんシンプルなタイプもある)。
また高性能なカメラを搭載していることが多く,低照度(ラブホテルなど)の場所でも高画質で録画することができる。
真っ暗闇でも撮影可能な赤外線投射機能が付いている機器もある(この機能を使用しなくても暗闇で撮影可能)。
防水機能を備えているものもあるため,シャワー時にも注意してほしい。
置き時計型の場合はどうか。
画像の引用|https://www.spy-online.net/
ラブホテルやビジネスホテルでは壁やパネル内に埋め込まれているケースも多々あるため,置き時計自体が少ない気もする。
しかし,自宅に呼ばれたさいには「盗撮なんてしてないですよ」と平然と置かれているような場合もあるだろう。
特徴としては,腕時計型と違い暗視性能が良く,さらには無色透明の赤外線も投射が可能な機器があるため,真っ暗闇でも高画質での撮影が可能となっている。
また,動体検知機能やWi-Fi機能なども備えている機器が多く,キャストにとってかなりの強敵になるのは間違いない。
高性能な理由としては,置き時計の機構内にはかなりのスペースがあるため,機能をてんこ盛りしても余りあるスペースが存在するためだろう(時計部分なんてほんの少しのスペースがあれば十分足りる)。
対策としては,風俗店指定のホテルが置き時計を備えているか,それはどんな形状か,という情報を経営陣が把握してキャスト側に伝えるという方法もありそうだ。
☆では盗撮においてオーソドックスな機器を紹介したが,☆☆からは少しだけ見つける難易度があがってくる。
というのも,上記3点のどれもがテーブルの上に雑多に置かれていてもおかしくない代物ばかり。違和感を感じ取るのが難しい。
あらかじめ予備知識を入れておかないと盗撮魔の餌食にされてしまう可能性が高い。
画像の引用|https://www.spy-online.net/
ライター型盗撮カメラの特徴としては,
・火が点けられること
・黒っぽくて小さいため存在に気づきづらいこと
・煙草と一緒に置いてあれば,どこにあっても違和感がないこと
といったところだろう。ライター型盗撮カメラは火が点けられることがカモフラージュの肝になるため,着火部分にレンズはない。
レンズがあるのは,お尻の部分だ。判別方法は極めて困難だと言っていいだろう。
対策としては,「(ライターを手に取ってみて)かっこいいライターですね♪。」と一言添えるとともに,お尻の部分を触ってみてレンズの感触がないか確かめてみるのも手だと思う。違和感を覚えたならば向きを変えたり,ハンカチをかぶせたりという対策も考えられる。
上のセリフをキャストから言われた一般の男性客としては,「変な子だな?」と思う程度だろうが,盗撮犯には動揺が見られるだろう。
一つ紛らわしい点があるとすれば,市販のライターにはお尻の部分にライト機能が付いているものもあるので,それと勘違いしないことだろうか。
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☆☆だが,盗撮トラブルにおいても結構用いられているのがモバイルバッテリー。
そもそもの存在意義が充電器だから,盗撮カメラとの相性が抜群に良い。
モバイルバッテリー型盗撮カメラの特徴としては,
・長時間録画できる
・暗視性能や動体検知機能など高性能なことが多い
一般のモバイルバッテリーを使っているユーザーは,まずもってカメラ機能が付いているモバイルバッテリーなんか使わない。
充電していただけだ,と言い逃れされるケースもあるがそのときはモバイルバッテリーに挿入されているはずのSDカードを確認してみよう。
画像の引用|https://www.spy-online.net/
これも最近では主流になりつつあるのかもしれないが,知らないと気付くのは難しい。
テーブルに無造作に置いてあっても「あっ,車で来たんだ。」くらいにしか思わないのが普通。まさかキーレスで盗撮されているなんて夢にも思わないだろう。
キーレス型盗撮カメラで違和感を覚えるポイントは,
・メーカーのロゴがないことが多い(ト◯タとかホ◯ダのロゴを使うと,自動車メーカーから商標権侵害で訴えられてしまうため)
・あまり鍵やキーホルダーがついてない場合が多い
・なんとなくベッドの方に向いてる
対策としては,メーカーのロゴを確認,位置と向きを確認したり,怪しいと思ったら押してみるのも悪くはないかもしれない。
気付かれないように向きを変えてみて,男性客がその向きを直したら盗撮カメラの可能性が高いといってもいいだろう。
これらの機器を使った盗撮犯は,風俗トラブルに特化した当事務所でも1件しか知らない。
キャスト側からの相談だったのだが,ラブホテルの部屋の天井に男性客が自分で火災報知器を設置したが接着が甘かったのか行為の途中で落ちてきてしまったらしい。
キャストも「なんていきなり火災報知器が落ちてくるんだ?」と思ったのも束の間,男性客は全裸で逃げてしまった事案だった。
画像の引用|https://www.spy-online.net/
これに盗撮用の隠しカメラが内蔵されているなんて誰が思うのか。上で書いたような相談がなければ露ほども思わなかっただろう。
火災報知器型盗撮カメラの特徴としては,
・他のカメラとは違い,広いアングルと上からの角度での撮影が可能
・暗所補正や動体検知,赤外線投射など高性能
・天井に仕掛られているためほぼ気付かない(キャストの体位によっては気付くかもしれない)
といったところだろう。自分がキャストとしてホテルに入って周囲を確認するところを想像してみても,知らなければ火災報知器がカメラだとは気付く自信がない。
かなり厄介な盗撮機器といえる。
対策としては,廊下に備え付けられているはずの火災報知器との形状の違いを確認,天井の汚れ具合と火災報知器の新品具合の違い,1つの部屋に火災報知器が2つも3つもあるから何かおかしい,くらいしか思いつかない。
画像の引用|https://www.spy-online.net/
これに関しては,実物を見たことがないためどのように作動するのかイメージが付きづらい。
というのも,サイトで売られている盗撮用の電球は,中心にカメラがあってその周囲をLEDのライトで覆われている形状なわけなのだが,これが一体どんな感じで光るのかイメージが湧いてこないのだ。
豆電球や市販されているLED電球なら,中心が光る。しかし,盗撮用の電球は中心が光らない。
そのため,なんかこの電球暗いな,と照射の仕方に違和感があるのではないかとも想像するが,普通に光るのかもしれない。機会があれば実物を確かめてみたいものだ。
対策としては,部屋にあるライトの内盗撮用の電球だけがなにやら形状がおかしいぞ,と気付く以外にはないか。
壁面の上部に取り付けるタイプだったり窓の近くに置くタイプだったり色々あるとは思うが,これも部屋の中に当然あっておかしくはない機器なので見つけるのは難しいだろうと思う。
Wi-Fiルーター型盗撮カメラの特徴としては,
・直接電源に繋げられるため無尽蔵のバッテリー
・機構内にスペースがあるため多くの機能を搭載できる
・気付かない
ラブホテルやビジネスホテルであれば,各部屋にWi-Fiルーター自体が置かれていることが稀であるため,それが部屋にあるだけでもかなり怪しい。
しかし,自宅内ではあるのが普通なので全く別の話になる。対策としては,小さいレンズをどうにか見つけるしかないようにも思う。
市販のルーターであれば四六時中不規則にピカピカ光っているが,盗撮用のルーターはいかがなものか。実物を確かめる機会があればここで紹介しようと思う。
画像の引用|https://www.spy-online.net/
音楽を流しつつ盗撮も可能なこの機器は,隠しカメラが搭載されていればそれを判別するのは極めて難しいだろう。
インテリアに馴染んだデザインなら尚更だ。
スピーカー型盗撮カメラの特徴としては,Wi-Fiルーター型とほぼ同様の特徴があるといってよいだろう。
このタイプもやはり,電源に常時接続されていても不思議ではないタイプの機器であるため高性能で長時間録画できるという厄介な代物であることは間違いない。
判別方法も,一見して分かるようなものではないため,予め各販売サイトにてどのようなタイプが売られているか確認するしか方法はない。
これらのタイプは売られている種類も少なく,中々お目にかかれないタイプのものとなっている。
画像の引用|https://www.spy-online.net/
ハンガー型とは言いつつも,どちらかといえばフック型と言ったほうが正しいだろう。
これも部屋にあっても何ら違和感のないものなので見つけるのは難しい。ただし,取り付け式でアングルも固定されていることが多いため,こんなところにフックは要らないだろうと思うような箇所に取り付けられていれば盗撮カメラの可能性がある。
ハンガー型盗撮カメラの特徴としては,
・ミラーレンズを用いている場合には,レンズ自体を視認できない
・サイズが大きいタイプが多いため,高性能
フック型に関しては,その形状によってはラブホテルに盗撮犯が取り付けていても気にしないことが多いため注意されたい。
判別方法としては,設置場所がおかしい・ただのフックにしては大きすぎる・他のフックとは形状が違う,といったところだろうか。
画像の引用|https://www.spy-online.net/
消しゴム型は,単なるUSBタイプのような盗撮カメラをM◯NOを連想させるようなカバーで覆っただけのもの。
しかし,そのカモフラージュ力は郡を抜いて高い。煙草と一緒に置いてあるライター型と同様に,ペンと一緒に置いてある消しゴム型の違和感は少ないだろう。
消しゴム型盗撮カメラの特徴としては,
・なんといってもカモフラージュ力
・サイズが小さいことにより高性能ではないが,レンズが小さい
・市場への流通量が少ないため予備知識がないと盗撮カメラとしての機能を持っていることすら疑いを抱かない
判別方法としては,カバーのお尻側にレンズが搭載されているため,ベッドにアングルが向いていれば盗撮カメラとしての可能性がありそうだ。
そもそも,社会に出れば鉛筆やシャーペンではなくボールペンや万年筆を使っている大人の方が多いため,それも判断材料になるか。
しかし,枕元に電気スタンド・メモ帳・ペン・消しゴム型盗撮カメラが置いてあればまず気付かないのも事実だ。
画像の引用|https://www.spy-online.net/
砂時計型に関しては,そもそもインテリアにこだわるタイプの男性客でない限りは置いてあること自体が少ないように思う。
市販されているサイトを確認したら,消しゴム型と同様にミラーレンズを搭載したタイプが販売されていた。
砂時計型盗撮カメラの特徴としては,消しゴム型とほとんど同じといってよいだろう。
ただし,カモフラージュ力はそこまで高くはない。しかし,予備知識を入れていないと盗撮カメラとして認識することは難しい。
対策としては,インテリアにそぐわないような砂時計であれば「へ〜砂時計集めてるんだぁ。」みたいな会話のやり取りから自然の流れで手にとってみるのも悪くはない。ただし,ミラーレンズのため素人目にはカメラのレンズを判別するのが難しいかもしれない。
画像の引用|https://www.spy-online.net/
スイッチ型の場合には,部屋の中に多少スイッチが増えたとしても違和感が少ないのが特徴だろうか。
キャストが男性客の部屋に入ったときに必ずスイッチの位置を確認するわけではないだろうし,気にするキャストはいないのではないだろうか。
そんなスイッチ型盗撮カメラの特徴としては,
・カモフラージュ性が高い
・壁に取り付けるタイプのため設置場所には困らない
・カメラレンズが目立ちにくい
・動体検知機能がある
そもそも,スイッチ型カメラに部屋の明るさをコントロールする機能は当然にない。
電気のスイッチであればインテリアに溶け込んでしまうため,カモフラージュ性は抜群だが,本当にスイッチなのかどうかは押してみれば分かりやすい。
今回は風俗トラブルの中でも多い類型である盗撮トラブルの予防法と盗撮機器についてまとめてみた。
予め盗撮用のカメラに関する予備知識を入れておけば,いざというときに助けになるはずだ。
紹介したサイトだけではなく,他にも超小型カメラと謳って盗撮用のカメラを販売しているサイトはネット上に数多く存在するため,より詳しく知りたい方は「小型カメラ」とか「カモフラージュ」とかで検索してみるのもいいかもしれない。