ニュース内容
「保証金を払えば女性を紹介する」とインターネットで勧誘し、男性から現金200万円をだまし取った疑いで、詐欺グループのメンバーとみられる男が警視庁に逮捕されました。
03月18日 14時03分 NHK
容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、福岡市の職業不詳、永岡正次容疑者(47)です。
警視庁によりますと、ホームページを通じて「登録料や保証金を払えば交際相手の女性を紹介できる」と勧誘し、去年10月から11月にかけて30代の男性からあわせて200万円をだまし取った疑いがもたれています。
ホームページを見て連絡してきた男性に、詐欺グループとつながりのある女性を実際にいちど会わせた上で「女性があなたとの交際を希望している」と偽って、繰り返し現金を振り込ませたということです。
警視庁によりますと、同じ手口による被害がこれまでに30件寄せられていて、被害額はあわせておよそ4500万円に上るということで、ほかにも、グループのメンバーとみられる男2人がすでに逮捕・起訴されています。
調べに対して、永岡容疑者は容疑を否認しているということです。
弁護士からのコメント
今回のニュースは、「保証金を払えば女性を紹介する」とインターネットで勧誘し、男性から現金200万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで逮捕されたというものです。
これはいわゆる「交際あっせん詐欺(異性紹介詐欺)」といわれる詐欺で、おそらくですが以前に解説したニュースの共犯者だと思われます。
下記ページに、「交際あっせん詐欺(異性紹介詐欺)」の手口や対策を解説しておりますので、よければご参照ください。
そして今回は「交際あっせん詐欺(異性紹介詐欺)」において、なぜ平均にして150万円もの高額の金銭を騙し取られるかに着目して解説したいと思います。
まずニュースにもあるよう、いちど女性と会わせることにくわえ、しかも女性から交際を希望していると告げることで、気分を高揚させ、冷静な判断をできない状況に陥らせます。
実際に会った女性が自らとの交際を希望していると聞くと、誰だって悪い気はしませんし、その高揚した心理のままに交際するのに必要ならと金銭を支払ってしまうということです。
また保証金との名目ですので、交際した暁には「戻ってくるから」とか、むしろ「報酬も受け取れるから」など詐欺師が巧妙に虚偽を述べ、女性も交際したいと言っている以上、後ほど返ってくるならと考えさせるところもあります。
さらに繰り返して支払ってしまう理由としては、仮に途中で何かおかしいと感じたとしても、それまでにつぎ込んだ金額からして途中では引くに引けないと思わせる点もあるでしょう。
このように「交際あっせん詐欺(異性紹介詐欺)」は、交際したいという女性に会わせることで冷静な判断をできなくさせ、交際できればお金は返ってくるので損はないと騙し、もう後戻りはできない状況に追い込むことで、多額の金銭を騙し取るのです。
最後に「交際あっせん詐欺(異性紹介詐欺)」に遭ったかもと思った際には、遠慮なく当事務所にご相談ください。