LINEに不正ログイン4,225件。「不審なリンクは開かないで」

ニュース内容

LINEは、2月にLINEのアカウントに対して複数の不正ログインの試みが発生し、4,000名を超えるLINEアカウントが不正ログインの被害を受けたと発表した。ユーザーの意図に反するメッセージやタイムライン投稿が行なわれた。

不正ログインによるメッセージやタイムライン投稿の内容は、購買誘導をするためのスパムや、LINEのアカウントの恒久的な乗っ取りを目的としたフィッシング詐欺のためのURLなどで、侵害されたアカウントを通じた二次被害が発生する状況となっているという。

LINEでは、悪用に対する技術的対策を適用済みで、被害を受けたアカウントにパスワード変更などを依頼。また、友だちからのメッセージであっても、投稿中の不審なリンクは開かず、LINEアカウントのパスワード確認を求めるメッセージに応じないよう呼びかけている。

被害を受けたユーザー数は4,225人で、日本が4,073、台湾81、タイ2、その他の国/地域が69。また、フィッシング詐欺を通じて、LINEのパスコードやSMS認証コードを騙して入力させる攻撃も発生しているという。

LINEは、身に覚えのないログイン通知などが確認された場合は、認証済みの公式アカウントからの通知であるかを確認したあとで対応を行なうよう呼びかけ。また、身に覚えのない自分自身によるメッセージ送信やタイムライン投稿が確認されたら、至急パスワードを変更するよう呼びかけている。

また友だちからのフィッシングらしきメッセージやタイムライン投稿を確認した場合は、通報し、URLを開かないよう警告している。

2020年2月27日 13:27 Impress Watch

弁護士からのコメント

今回のニュースは、4,000名を超えるLINEアカウントが不正ログインの被害を受け、ユーザーの意図に反するメッセージやタイムライン投稿が行なわれたというものです。

そしてメッセージやタイムライン投稿の内容は、購買誘導をするためのスパムや、LINEのアカウントの恒久的な乗っ取りを目的としたフィッシング詐欺のためのURLなどということです。

この点、フィッシング詐欺については下記ページでも解説していますので、よければご参照ください。

他方、スパムとは、受信者の意向にかかわらず無差別かつ大量にばらまかれる迷惑メールやメッセージのことをいいます。

送られてくる内容としては、今回のニュースにある商品・サービスの購入を誘導する広告宣伝系のもの、何らかの料金の支払いを催促する架空請求系のものなど様々です。

ただどのような内容であったとしても、たいていが詐欺まがいのものといえます。

ですので、ニュースにもあるように友達から届いたメッセージであったとしても、その内容はもちろんのこと、添付されているリンクやURLに少しでも不審な点がある場合にはクリックしないようにすべきです。

もし誤ってクリックしてしまったとしてもすぐに閉じて、間違っても自らの個人情報等は入力しないようにしましょう。

最後に詐欺被害に遭ったと思った際には、遠慮なく当事務所にご相談ください。

Bio

弁護士 刈谷龍太

グラディアトル法律事務所代表弁護士。
中央大学法科大学院修了。2012年弁護士登録。
離婚・労働・ネット・消費者被害など一般向けのトラブルから、企業法務や経営サポートなど幅広く担当。