ニュース内容
大分県警は、二つ折りで開いて読む圧着式のはがきを利用した架空請求を2件確認した。圧着はがきを使う手口が見つかったのは県内で初めてで、詐欺に対する注意を呼び掛けている。
2019/12/2 6:00 西日本新聞
はがきが届いたのは、いずれも11月27日。別府市内の80代男性と70代女性宛てだった。不審に思った家族などが警察に相談して発覚した。被害はなかった。
はがきを開くと、東京都千代田区の法律事務所を名乗り「有料番組サイト等の利用料金の支払いが確認できていない」「大至急連絡ください」などと記載。050から始まる電話番号に掛けるように指示している。
県警は「はがきは業者が作ったような精巧な作りで、手が込んでいる」と警戒。ただ「『サイト料金未納』などだましのキーワードが隠れている」として、電話をせず、家族らに相談するよう呼び掛けている。(井中恵仁)
弁護士からのコメント
「架空請求詐欺」をはじめとする「特殊詐欺」は、年々、手口が巧妙化されています。
今回のニュースにあるよう圧着式のハガキを利用した「圧着はがき詐欺」も、「架空請求詐欺」の一種です。
詐欺師が圧着はがきを利用する意図としては、それだけの費用をかけることで、まともな請求であることを装う点にあります。
この点については、法律事務所を名乗っている点からもうかがわれます。
「架空請求詐欺」に遭わない対策としては、不審な請求が届いた際には、自身で解決しようとせず、家族や警察にまずは相談しましょう。
また、緊急性や重要性を装い、焦らせて支払わせるのが手口ですので、届いた請求に記載している連絡先には絶対に連絡しないようにしましょう。
最後に「圧着はがき詐欺」「架空請求詐欺」に遭ったかもと思った際には、遠慮なく当事務所にご相談ください。