最近、ロレックスにまつわる詐欺が急増しております。
そこで、少しでも詐欺被害に遭う方が減るべく、現状で判明している手口や対策について解説します。
ロレックス詐欺とは!?
『ロレックス』は、誰もが知るスイスの高級腕時計で、世界的に認められているブランドの1つです。
そして近年、価値が下がりにくい実物資産として投資対象としても脚光を浴びています。
特に、コロナ禍の影響もあり、生産が落ち込み流通量が減少している一方で、旅行や外食に使わなくなったお金を「モノ」に回す傾向から、需要に供給が追い付かず、その価値の急騰に拍車をかけています。
このように『ロレックス』の価値が上がり続けているなか、今年に入り当事務所でも「ロレックスの売買や投資で騙された」との被害相談が増えてきました。
以下、実際にどのような手口で行われているのか解説します。
ロレックス詐欺の手口
最初のコンタクトは、友人・知人からの紹介であったり、SNSやマッチングアプリなど様々です。
ただ比較的、下記の記事で解説したとおり、ネットをきっかけとしたものが多い傾向にあります。
そして手口としては、上述したように『ロレックス』が投資対象として価値が高いことを伝え、独自のルートで安価に入手できると勧誘します。
具体的な商品名としては、人気のある「デイトナ」や「サブマリーナー」を挙げてくることが多いです。
また、転売先については、「既に海外などの投資家を見つけているから心配ない」とか「リサイクルショップに持っていくだけで利益が出るから」などで安心させます。
くわえて、安心材料として、いかにも多くの『ロレックス』を取り扱っているような画像などを見せることもよく見受けられています。
しかし、いざ購入代金を支払うと、「仕入れ先の関係で遅れが生じている」とか「海外の投資家の確認待ち」など述べ、約束の期日に商品を渡したり、利益をのせた金額を払うことはまずありません。
そして、返金にも応じず、その後は連絡がつかなくなる傾向にあります。
以上が、ロレックス詐欺の代表的な手口です。
ロレックス詐欺への対策
そもそも本当に『ロレックス』を安価に入手できるのであれば、他人にわざわざ紹介したり教える必要がありません。
ロレックスの価値が高騰している現状において、自ら購入して転売すれば、すぐに利益が出るからです。
今、手持ちの資金がないからなど言い訳するかもしれませんが、どこかから借りてでも利息以上の利益が出るはずなので理由になりません。
また、仮に自らが購入できない理由が納得できるものであったとしても、売買代金の支払いについては商品との交換を要求すべきです。
ほとんどの場合、実際には入手できないので用意できることはないでしょうが、仮に商品を持ってきた場合、本物か偽物かの確認は必須です。
それこそ一緒にでもリサイクルショップでの査定を経ることを売買代金を支払う条件にするべきでしょう。
なお、「せっかくの儲け話なのに」とか「あなたに今だけ特別に」など伝えて煽ってくるかもしれませんが、これらは詐欺師の常とう句なので信用できないものです。
最後に、ロレックス詐欺に遭ったかもと思った際には、遠慮なく当事務所にご相談ください。