ニュース内容
大阪府警捜査2課は17日、大阪市東住吉区の70代女性に、息子を装った男から「体調が悪い。病院で検査したらコロナと言われた」と不審な電話があったと明らかにした。直接的な現金の要求はなかったが、新型コロナウイルスの感染拡大に便乗した特殊詐欺の電話とみて注意を呼び掛けている。
2020/3/17 18:21 一般社団法人共同通信社
捜査2課によると、電話があったのは15日夜。女性は直後に自身の息子と連絡を取り、電話相手が別人だったことを確認した。16日午前にも同じ人物からとみられる電話があったが、女性は「医者の言うことを聞いときや」と伝えて切った。
弁護士からのコメント
今回のニュースは、新型コロナウイルスの感染拡大に便乗した特殊詐欺の電話があったというものです。
以前から、新型コロナウイルスに便乗した詐欺が行われるだろうと解説しておりましたが、ついに直接的なかたちで特殊詐欺が現れ始めました。
今回は息子に確認したことで特殊詐欺被害は未然に防ぐことができましたが、新型コロナウイルスの感染拡大が収束するまでは、新型コロナウイルスに関連する詐欺が今後増え続けていくことが予想されます。
詐欺師は、時事問題や流行りのニュースをもとに、人々が不安や高揚など感情が揺さぶられる心理状態につけこみ詐欺を行います。
というのも、冷静に判断できない状況に追い込むことで金銭等を騙し取りやすくなるからです。
ですので、新型コロナウイルスの感染が拡大している現状では、特に知らない者からの新型コロナウイルスに関する話については慎重に対応すべきでしょう。
なお、新型コロナウイルスに関する各種の法律問題については、下記ページにてまとめていますのでご参照ください。
最後に、新型コロナウイルスに関する詐欺に遭ったかもと思った際には、遠慮なく当事務所にご相談ください。