ニュース内容
「新型コロナウイルス対策で助成金が出ているので銀行口座の登録が必要だ」という、うその電話が東京都内でかかっていることがわかりました。都内でこうした不審な電話が確認されたのは初めてで、警視庁は新型コロナウイルスへの不安につけこんだ新手の詐欺とみて注意を呼びかけています。
2020年3月9日 13時33分 NHK
7日、東京 豊島区の40代の男性の自宅に労働局の職員を名乗る男から「新型コロナウイルス対策で助成金が出ています。マスクも送付します」などと、うその電話がありました。
職員を名乗る男は「手続きのために銀行口座の登録が必要だ」として、近くにATMに行き、銀行の担当者のものだとされる電話番号に連絡するよう指示されたということです。
男性は指示されたとおり、銀行の担当者のものだとされる電話番号にかけましたが、ATMの操作方法がわからなかったため、パトロール中の警察官に声をかけ、詐欺の電話だとわかったということです。
警視庁は、その後、男性に現金を振り込ませようとしていたとみています。
都内でこうした不審な電話が確認されたのは初めてで、警視庁は新型コロナウイルスへの不安につけこんだ新手の詐欺とみて注意を呼びかけています。
弁護士からのコメント
今回のニュースは、「新型コロナウイルス対策で助成金が出ているので銀行口座の登録が必要だ」という、うその電話で特殊詐欺を行おうとしていたというものです。
先日からお伝えしているように、日本でも新型コロナウイルスに便乗した詐欺(コロナ詐欺)が全国各地で行われ始めています。
新型コロナウイルスに便乗して行われている詐欺(コロナ詐欺)については、あわせて下記もご覧いただければと思います。
そして今回のニュースは、コロナ詐欺のなかでも実際に国が決定した助成金に対する特例措置の話を悪用して、特殊詐欺を行おうとしているものです。
今回の助成金や税金・保険料の還付金があるなど、金銭がもらえることをいわばエサにして特殊詐欺を行うケースはよく見受けられます。
金銭をもらえるならば悪い話ではないと、断られずに話を聞いてもらえることが多いからです。
金銭を騙し取る手口としては、助成金を受け取るには先に保証金や手数料などを支払う必要があると伝えて、その金銭を詐取するのです。
被害者としては、後に多くの助成金を受け取るのであれば、先にいくらかは支払ってもと考えてしまい、結果として金銭を騙し取られるということです。
このように詐欺師は、人の心理に巧みに付け込んで詐欺を行います。
ですので、少しでも不審な点があれば警察や弁護士に相談しましょう。
なお新型コロナウイルスにおける助成金については、下記ページにて解説しておりますのでご参照ください。
最後にコロナ詐欺被害に遭ったかもと思った際には、遠慮なく当事務所にご相談ください。