ギャラ飲みとは、一方が報酬を貰うことを条件に飲食をともにすることだと説明しました。
では一体、どのようなトラブルが起こりうるのでしょうか?
ギャラ飲みで起こりうるトラブル
- 報酬に関するトラブル(支払いがない、決まっていた支払以上の金額を請求される)
- 脅迫、恐喝被害に遭う
- 誹謗中傷被害に遭う
- ストーカー被害に遭う
- 性犯罪に巻き込まれる(リベンジポルノを含む)
- 薬物犯罪に巻き込まれる
- 詐欺や悪徳商法、マルチ商法に巻き込まれる
- 不倫関係に発展し、不貞慰謝料トラブルになる
などといったことが挙げられます。
報酬を受け取る側からすれば、手軽に始められ、好きな時に短時間で稼げるということ人気のバイトですが、上記のように危険な側面があります。
特に、ストーカー被害、性犯罪、薬物犯罪が多い傾向にあります。
一方、報酬を支払う側からしても、気軽に異性と飲食ができますが、上記のような思わぬトラブルに発展することもあります。
こちらは美人局などの脅迫、恐喝被害が多い傾向にあります。
なお、誹謗中傷被害、詐欺等、不貞慰謝料トラブルはいずれの立場でも起こっています。
トラブルの原因
ギャラ飲みでは、後に犯罪へと繋がる可能性があるトラブルの種が多くあります。
では、トラブルへと発展してしまう理由は何なのでしょうか。
主な理由としては
- 人が集まる場所である(アプリやサイト等で)
- 意識の違い、ズレ
というものが考えられます。
詐欺や恐喝など当初から犯罪を行おうと思っている人間はターゲットを探す必要があります。
その点、人が集まる場所はそれだけターゲットの選択肢が増えることになります。
すなわち、ターゲットを探す格好の場のひとつとして、ギャラ飲みという場所が選ばれているといえます。
他方、ギャラ飲みに対する意識の違い、ズレというものが結果として思わぬトラブルを引き起こすことがあります。
この意識の違い、ズレによるトラブルは圧倒的に報酬を受け取る側が被害者になる可能性が高くなっています。
その原因としては、報酬を支払う側は異性との出会いの場という意識が強い一方、報酬を受け取る側は仕事の場だという意識が強いということがいえます。
もちろん、報酬を受け取る側もギャラが発生するとはいえ、いい出会いの場になればと思って参加している人も大勢いるでしょう。
しかし、基本的には報酬が主目的であることは否定できない事実です。
決して「お金が貰えるから参加している」ということが悪いわけではありません。
むしろ、だからこその『ギャラ飲み』であるはずなのですが、このような意識の違い、ズレからトラブルになってしまうことがあるのです。
トラブルに巻き込まれたら
ギャラ飲みから発生する大半のトラブルは刑事事件に該当します。
ですので、事件自体を解決するために、まずは警察に相談することが重要になります。
とはいえ、何でもかんでも警察が親切丁寧に対応してくれるわけではありません。
したがって、弁護士に相談してみることもひとつの手段といえるでしょう。
法に精通している弁護士なら、相談内容からどうすることが最善か判断してくれるからです。
グラディアトル法律事務所では、依頼を前提にした相談は初回無料で行っています。
ギャラ飲みトラブルでお困りのことがありましたら、ぜひ当法律事務所にご相談ください。
なお、ギャラ飲みから「これは詐欺ではないか?詐欺にあったのではないか?」と不安な方は下記の専用サイトもご覧ください。
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その他の問題点
ギャラ飲み自体に問題はなくとも、付随する行為が問題になる可能性があることは理解しておきましょう。
たとえば、ギャラを受け取る側なら金額によっては所得や贈与といった税金の問題が発生します。
これは受け取る側だけでなく支払う側のお金の流れなどから発覚することもあるので注意が必要です。
また未成年者にお酒を飲ませることは当然違法です。
さらに、18歳未満の者に対しては、原則として各都道府県の青少年保護育成条例が適用されますので、条例違反の行為を行うと刑罰に科せられる可能性もあります。