「やってもいないのに痴漢の容疑をかけられてしまった!」
「痴漢の容疑をかけられたときの対処法を知りたい」
「痴漢の容疑をかけられたときにやってはいけない行動とは?」
満員電車で通勤している男性の方は、痴漢に間違われないように女性の近くには立たない、両手を挙げるなどの対策をしている方も多いと思います。
しかし、状況によっては女性との距離が近くなることもあり、やってもいないのに痴漢の容疑をかけられてしまうこともあります。
突然痴漢の容疑をかけられると、焦ってその場から逃げようとする方もいますが、そのような行動はNGです。痴漢の疑いをより深めることになり、最悪のケースでは冤罪であるにもかかわらず、起訴され有罪になるリスクもあります。
このようなリスクを回避するためにも痴漢容疑をかけられたときの正しい対処法とNG行動をしっかりと理解しておきましょう。
本記事では、
・痴漢容疑をかけられたときの正しい対処法
・痴漢容疑をかけられたときにやってはいけない行動
・痴漢容疑をかけられたときに弁護士ができる3つのこと
などについてわかりやすく解説します。
痴漢容疑をかけられたときにどうすればよいかわからなくなったときは、その場ですぐに弁護士に助けを求めることをおすすめします。
目次
痴漢容疑をかけられると冤罪でも逮捕されるリスクがある!
痴漢事件は、物的証拠がなく被害者の証言だけしか証拠がないケースも少なくありません。痴漢事件では被害者の証言が重視される傾向にありますので、被害者の思い込みや犯人の取り違えなどにより痴漢の冤罪であるにもかかわらず、逮捕・起訴されてしまうリスクがあります。
このようなリスクを回避するには、痴漢の容疑をかけられないような行動をとることが大事ですが、万が一、痴漢の疑いをかけられてしまった場合は、その場で正しい行動をとることができるかどうかが重要になります。誤った行動をとってしまうと、痴漢冤罪のリスクが高くなりますので、自分がとるべき行動をしっかりと理解しておくようにしましょう。
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痴漢容疑をかけられたときの正しい対処法
痴漢容疑をかけられてしまったときは、以下のような対処法を行う必要があります。
冤罪であるなら否認し続ける
被害者から痴漢の容疑をかけられたとしても、痴漢をしていないのであれば、「私はやっていません」と最初から一貫して否認し続けることが大切です。
毅然とした態度で痴漢の犯人ではないことを伝え続けることで、被害者も「勘違いだったかもしれない」「人違いだったかもしれない」という考えに変わり、痴漢の容疑が晴れる可能性もあります。
また、当初から一貫して否認を続けていたという供述の一貫性は、証言の信用性を判断する要素の一つになりますので、逮捕・起訴されたとしても有利な事情として考慮してもらうことができます。
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その場ですぐに目撃者を探す
電車やバスの中での痴漢であれば、周囲の乗客が状況を目撃している可能性もあります。当事者同士では、「やった」、「やっていない」の水掛け論になってしまいますので、周囲の乗客に声をかけて目撃者を探すようにしましょう。
その場ですぐに声をかけなければ、目撃者がいたとしても後日探すのは非常に困難になります。時間がなくてその場に残るのが難しいという場合には、目撃者の連絡先を聴いておいて、後日協力をお願いしておきましょう。
スマホで会話の録音をする
痴漢の容疑をかけられてしまったときは、スマートフォンなどで会話を録音しておくことも大切です。当時のやり取りを録音しておくことで、自分が一貫して痴漢を否認し続けていたことを立証することができ、被害者の供述の矛盾や変遷などを明らかにすることが可能となります。
こそこそとスマートフォンをいじっていると証拠隠滅をしていると疑われる可能性がありますので、堂々と「会話を録音します」と告げてから録音するとよいでしょう。録音していることを明らかにすることで、被害者や周囲の人も冷静になるという効果も期待できます。
職場に連絡をする
痴漢の容疑をかけられてしまうと、警察による取り調べを受けることになり、場合によっては逮捕となる可能性もあります。簡単な取り調べで終わったとしても、定時までに出社することは難しく、逮捕により身柄拘束されればしばらくは会社を休まなければなりません。
会社を無断欠勤することになれば解雇のリスクが高くなりますので、「体調不良のため仕事を休みます」などと連絡しておくとよいでしょう。
警察に逮捕されてしまうと、それ以降は外部に連絡することが難しくなりますので、自由に動ける時点で対応しておくことが大切です。
家族に連絡をする
痴漢の容疑をかけられたときは、勤務先への連絡とともに家族への連絡も行います。
家族に連絡する際には、最低限、以下の内容を伝えておくとよいでしょう。
・痴漢の疑いをかけられてしまったこと
・今自分がいる駅の名前
・私選弁護人を依頼してもらいたい旨
痴漢の容疑をかけられ逮捕されてしまうと、本人は行動することができませんので、弁護士への依頼は、家族が行わなければなりません。一刻も早く弁護士に依頼してもらうためにも、その場で家族に連絡しておくことが大切です。
すぐに弁護士に相談する
いきなり痴漢の容疑をかけられてしまうと、どうすればよいかわからずパニックに陥ってしまう方も少なくありません。そのような状態では適切な対処をすることは困難ですので、まずは弁護士に連絡してアドバイスを求めるとよいでしょう。
弁護士の知り合いがいればよいですが、ほとんどの方は弁護士に相談するのが初めての経験になりますので、いざというときにすぐに対応できるよう、痴漢の相談に対応している弁護士事務所の電話番号を登録しておくのがおすすめです。
痴漢容疑をかけられたときにやってはいけない行動
痴漢容疑をかけられた場合、以下のような行動をとると不利な状況に追い込まれてしまいますので絶対に避けるべきです。
その場から逃走する
痴漢の容疑をかけられたときに絶対にやってはいけない行動の一つがその場から逃走するという行動です。
その場から逃走してしまうと、痴漢の疑いをさらに強めることになり、逃亡のおそれや証拠隠滅のおそれがあるとして逮捕されるリスクが高くなります。
また、逃走する際に線路内に立ち入ったり、他の乗客を押しのけて怪我をさせてしまうと痴漢が冤罪であったとしても別の罪で逮捕されるリスクもあります。
電車内での痴漢であれば、以下のような流れで駅員室などに連れて行かれますので、その場から逃げずに指示に従って対応するようにしましょう。
①動いている電車内または駅に降りるタイミングで被害者から痴漢の疑いをかけられる
②周囲の人が反応し、残る人はその場に残り、駅で駅員等が呼ばれる
③運行の妨げなどを理由に、駅員室などのしかるべき場所に連れて行かれる
被害者に謝罪する
痴漢の容疑をかけられると咄嗟のことで焦ってしまい、「すみません」などと謝罪をしてしまうことがあるかもしれません。
しかし、謝罪をすると被害者や周囲の人からは痴漢をした犯人であるという印象を持たれてしまい、痴漢をした疑いがさらに強くなってしまいます。その後、「痴漢はしていない」と反論したとしても、最初に謝罪したことが不利な事情となり、簡単は信じてもらえないでしょう。
裁判でも当初謝罪をしたことが不利な事情として考慮され、痴漢の冤罪であるにもかかわらず有罪となることもあります。
やってもいない痴漢を認める
痴漢をするとその場から早く逃れたいという思いから、痴漢をしていないにもかかわらず痴漢を認めてしまうことがあります。
痴漢を否認していると逮捕されるリスクはありますが、適切な対応をすれば冤罪であることが明らかになり早期釈放や不起訴処分となる可能性も十分にあります。しかし、痴漢をしたと認めてしまうと後からそれを覆すことは難しく、やってもいない痴漢の罪を背負わされてしまいます。
痴漢容疑をかけられたときに弁護士ができる3つのこと
痴漢容疑をかけられてしまった場合、弁護士に相談・依頼をすれば以下のようなサポートをすることができます。
状況に応じた正しい対処法をアドバイスできる
痴漢容疑をかけられてしまった場合、その場でどのような行動をとるかが今後の状況を左右するほど重要になります。適切な対処法を知らなければ、誤った行動をとってしまい痴漢の疑いをさらに強くしてしまうでしょう。
その場ですぐに弁護士に相談をすれば、状況に応じた正しい対処法をアドバイスしてもらえますので、痴漢の容疑をかけられたときの対応を誤るリスクを減らすことができます。
冤罪の立証をサポートできる
痴漢をしていないにもかかわらず痴漢の容疑をかけられてしまった場合、被疑者本人だけでは、自分にかけられた痴漢の疑いを晴らすことはできません。
冤罪で起訴されてしまうリスクを減らすには、早期に弁護士に依頼して冤罪の立証のサポートをしてもらうことが大切です。起訴されてしまうと冤罪であっても無罪を勝ち取ることは非常に困難になりますので、検察官による不起訴処分を獲得することが非常に重要になります。弁護士であれば、取り調べに対するアドバイスや検察官への意見書の提出などにより、冤罪立証のサポートをすることが可能です。
痴漢が事実なら示談交渉をサポートできる
痴漢が冤罪ではなく事実である場合には、早期に被害者と示談をすることが重要です。示談が成立すれば、逮捕・勾留されていたとしても早期に身柄を解放してもらえる可能性が高くなり、不起訴処分を獲得できる可能性も高まります。
被疑者本人では、被害者との示談交渉は困難ですので、早めに弁護士に依頼して示談交渉を進めていくようにしましょう。
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痴漢容疑をかけられたときはすぐにグラディアトル法律事務所に相談を
痴漢容疑をかけられてしまった場合、初動が重要になりますので、すぐにグラディアトル法律事務所までご相談ください。
当事務所では痴漢事件の弁護に関する豊富な経験と実績がありますので、痴漢が事実または冤罪のどちらのケースであっても適切に対応することができます。
また、当事務所では、24時間365日相談を受け付けておりますので、痴漢容疑をかけられたとしてもすぐに相談をすることができます。いざというときにすぐに連絡できるよう、当事務所の電話番号を登録しておくとよいでしょう。
まとめ
痴漢の容疑をかけられてしまった場合、その場での行動によっては痴漢の容疑をさらに強めるリスクがあります。冤罪を立証するためには、初動が非常に重要になりますので、正しい対処法をとるとともに、早めに弁護士に相談することが大切です。
痴漢の疑いをかけられてしまったという方は、すぐにグラディアトル法律事務所までご相談ください。