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事例の概要

関東地方にお住まいのKさんは、ある日、駅のホームのベンチにうっかり置き忘れられた財布を拾いました。
その日はKさんも仕事で疲れており、また、次の日も朝早い予定が入っていたため、「明日以降に届けよう」と考えていました。
しかしながら、Kさんは多忙な日々を過ごしていたため、そのことを忘れていました。
当時、Kさんは経済的に苦しい状況にあり、生活費の工面にも頭を悩ませていました。
そんな折、魔が差してしまい、拾った財布をネットオークションで売却してしまいました。
数週間後、警察から連絡を受け、Kさんは占有離脱物(遺失物)横領の疑いで事情聴取を受けることになりました。
Kさんは、自身の軽率な行動から「このままでは、本当に大変なことになる」と強い危機感を抱き、当事務所にご相談くださいました。
占有離脱物(遺失物)横領などの刑事事件では、迅速な対応が非常に重要です。
ご自身やご家族が事件に巻き込まれた際には、多数の実績があるグラディアトル法律事務所にぜひご相談ください。
解決プロセス
Kさんからご依頼を受けた後、当事務所の弁護士は、直ちに被害者との示談交渉を開始しました。
「不起訴処分を獲得するためには、被害者との示談が不可欠である」
そう考えた弁護士は、まず、警察から被害者の方の連絡先を教えていただき、直接お電話で示談交渉を行いました。
その際、弁護士は、Kさんの謝罪の意思を丁寧に伝え、誠意をもって対応することを心がけました。
被害者の方は、当初、Kさんの行為に対して強い憤りを感じており、迷惑料として100万円程度を想定されていました。
しかし、弁護士が粘り強く交渉を続け、Kさんが深く反省していること、経済的に困窮している状況であることなどを丁寧に説明しました。
その結果、財布と現金の弁償と、迷惑料を含めた示談金を40万円とすることで合意を得られました。
また、Kさんの経済状況を考慮し、示談金は分割でお支払いすることで、被害者の方にもご納得いただきました。
示談書締結後、合意内容に基づき、示談金を数回に分けてお支払いしました。
並行して、弁護士は、検察官に対し、Kさんが深く反省していること、被害者と示談が成立していること、被害者が処罰を望んでいないことなどを詳細に記載した意見書を提出し、不起訴処分を求めました。
結果
弁護士による迅速な示談交渉と、検察官へ提出した意見書が功を奏し、最終的に不起訴処分を獲得することができました。
Kさんは、刑事処罰を受けることなく、再び平穏な生活を取り戻すことができました。
また、被害者の方へも謝罪と弁償を果たすことができ、Kさんの心に深い安堵をもたらしました。
事件解決までの期間は、ご相談から約4か月でした。
本事例のポイント

本事例のポイントは、迅速な示談交渉と検察官への働きかけにより、不起訴処分を獲得できたことです。
占有離脱物(遺失物)横領をはじめとする刑事事件では、被害者との示談が極めて重要であり、早期に示談を成立させることが、不起訴処分の可能性を高めます。
また、依頼者の反省の情を丁寧に検察官に伝え、不起訴処分を求める意見書を提出したことも、本件の解決に大きく寄与しました。
記事のまとめ
占有離脱物(遺失物)横領は、出来心から犯してしまう可能性のある犯罪です。
しかし、適切な対応を取れば、不起訴処分を獲得し、前科を回避することも可能です。
グラディアトル法律事務所では、刑事事件に精通した経験豊富な弁護士が、迅速かつ丁寧に対応いたします。
ご依頼者様の不安に寄り添い、最善の解決策をご提案いたします。
本件のKさんも、「迅速な対応で、不起訴処分を得ることができ、本当に感謝しています」と安堵されていました。
当事務所では、ご依頼者様の立場に立ち、親身になってサポートいたしますので、安心してご相談ください。
当事務所の強みは、刑事事件における豊富な経験と実績、そして、ご依頼者様に寄り添った親身なサポートです。
特に、示談交渉においては、豊富な経験とノウハウを持つ弁護士が、粘り強く交渉を行い、ご依頼者様にとって最良の結果を導きます。
「こんなこと、誰に相談すればいいのか…」
もし、あなたが同様の問題でお悩みであれば、一人で抱え込まず、まずは当事務所にご相談ください。