「いきなり痴漢の疑いをかけられた」
「自分は絶対にやっていない」
「なぜ自分が痴漢の犯人扱いされないといけないのか」
突然「痴漢です!」と言われてしまい、不安やイラ立ち等を抱えながら、どう対処するべきなのか必死で検索して、本記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか?
あなたの気持ちは痛いほど理解できます。
しかし、痴漢は「被害者の証言」だけで逮捕の決め手となってしまう恐ろしいトラブルです。
冤罪だからといって、感情に任せて、次のような行動を取ることは絶対に避けなければなりません。
痴漢を疑われたら、一刻も早く弁護士に連絡して、正しい対策を講じることが必要です。
本記事では、痴漢を疑われたとき弁護士の選び方のポイントについても詳しく解説しています。
この記事を読めば、痴漢の疑いをかけられたときに、あなたが取るべき行動が分かります。
【この記事で分かること】
・痴漢を疑われたら、すぐに取るべき行動 ・痴漢を疑われたときのNG行動 ・警察や駅員に連れて行かれたときの正しい対処法 など |
突然かけられてしまった痴漢の疑いを晴らし、平和な日常を取り戻すために是非ご一読ください。
目次
痴漢を疑われたら今すぐするべきこと
痴漢を疑われたら、パニックになってしまうかもしれません。
しかし、そんなときこそ冷静になって、必要な行動を確実に実行することが必要です。
その場で弁護士に連絡する
痴漢を疑われたとき、真っ先にするべきことは弁護士への連絡です。
「なぜ、自分や家族が痴漢で疑われる必要があるのか」「やっていないのだから、証拠が出てくるはずがない」 |
このような気持ちは痛いほど理解できます。
しかし、痴漢は「被害者の証言」だけでも逮捕される可能性がある恐ろしいトラブルです。
痴漢していないことを、自分で立証することは非常に難しいのが実情です。
痴漢トラブルの経験が豊富な弁護士であれば、あなたの疑いを晴らすためにどうすれば良いのかを理解しています。
痴漢の疑いを晴らすため、過去の経験や、法律知識をもとに闘ってくれるはずです。
家族に連絡する
痴漢を疑われたら、ご家族へも連絡しておきましょう。
万が一、逮捕されてしまうと、痴漢が冤罪でも1〜3日程度は拘束されてしまいます。
「痴漢トラブルに巻き込まれてしまった。しかし、自分は絶対にやっていない」
このように、ご家族にしっかりと伝えておきましょう。
痴漢の冤罪に巻き込まれてしまったことを、家族に理解してもらうことが大切です。
勤務先や学校に連絡する
痴漢を疑われたら、勤務先へも連絡しておきましょう。
警察から連絡は行きませんが、無断欠勤が続くことで、逮捕が発覚する可能性はあります。
勤務先や学校への連絡は、ご家族にお願いしても良いでしょう。
また、理由についても「体調不良」で構いません。
ご家族から、勤務先や学校に、
「体調不良で寝込んでしまった。2〜3日欠勤することになりそうだ」
と伝えてもらいましょう。
痴漢の目撃者を探す
痴漢を疑われたら、その場で目撃者を探してみることも効果的です。
場合によっては、目撃者の証言によって、痴漢の疑いを晴らせる可能性もあるからです。
「被疑者ではない人が、痴漢をしていた」 「被疑者の身体ではなく、鞄が当たっていた」 |
このような目撃者の証言があれば、その場で釈放されるケースもあります。
スマホで会話を録音する
被害者や駅員の発言、周囲の会話も、スマホの録音アプリ等を利用して録音しておくと良いでしょう。
これにより「言った・言わない」の水掛け論になることを防げます。
また、被害者の主張が矛盾していたり、二転三転する場合も、録音データによって確認することができます。
ただし、刑事事件で録音データに証拠能力が認められるかは、ケースによって異なるため注意が必要です。
録音データをどのように活用するかについては、弁護士へ確認しましょう。
痴漢の現場で絶対にしてはならない行動
痴漢の疑いをかけられると、誰もが思わず取ってしまいがちな行動があります。
しかし、そのような行動は、むしろ疑いを強める結果となり、事態の悪化を招く可能性があるのです。
ここでは、痴漢を疑われた際に絶対に避けるべき3つの行動を解説します。
痴漢の疑いを晴らすためにも、これらの行動は絶対にしないようにしましょう。
その場から逃走する
痴漢を疑われたら、咄嗟のことで逃げたくなる人も多いでしょう。
しかし、その場から逃走することは避けるべきです。
たとえ冤罪でも、逃走することで逆に痴漢の疑いが強くなる可能性があるからです。
また、最近は多くの箇所に防犯カメラが設置されています。
その場から逃げることができても、防犯カメラの映像から本人が特定されて、後日逮捕される可能性があるのです。
「痴漢=逮捕」ではありませんが、「逃亡の恐れが強い」と判断されると、逮捕されたり、身柄拘束が長期化する要因になります。
※関連コラム
「痴漢現場から逃走すると逮捕される?とっさに逃げた場合の対処法とは」
被害者の衣服や持ち物に触れる
痴漢を疑われた後、被害者の衣服や持ち物に触れることは、絶対にしてはなりません。
痴漢事件では、衣服や持ち物に付着したDNAが調査されるからです。
痴漢による接触でなかったとしても、お互いのDNAが検出されると、痴漢の証拠になる可能性があるのです。
しかし逆に言えば、DNA鑑定の結果は、痴漢が冤罪であることを立証するための証拠として活用できる場合もあります。お互いのDNAが検出されなければ、痴漢を行っていない客観的な証拠として提出できるからです。
いずれにせよ、痴漢の疑いをかけられた後、女性の衣服や持ち物に触れることは絶対に避けるべきです。
※関連コラム
痴漢の証拠は8つ|被害者証言だけで逮捕される実態を解説
警察や駅員に暴力・暴言を吐く
警察や駅員に暴力・暴言を吐くことも、現場でしてはならない行動の1つです。
痴漢の疑いをかけられてイラ立つ気持ちは分かりますが、冷静な対処が必要です。
感情に任せて、暴力を振るったり、暴言を吐いてしまうと、別の犯罪が成立する可能性もあります。
例えば、暴行罪、傷害罪、公務執行妨害、威力業務妨害罪などです。
痴漢が相手のでっち上げだった場合は、冤罪を証明した後で、訴え返すこともできます。
まずは弁護士に連絡して、自分の疑いを晴らすことに集中しましょう。
※関連コラム
【痴漢冤罪が許せない方へ】名誉毀損・虚偽告訴で訴え返す方法!
痴漢を疑われて駅員や警察に連れて行かれたときの対処法
痴漢を疑われて駅員や警察に連れて行かれたときは、どのように対処すれば良いのでしょうか?具体的な対処法を紹介します。
しっかりと事実を主張する|圧力に負けない
痴漢を疑われて駅員や警察に連れて行かれたら、しっかりと事実を主張することが大切です。
弁護士が駆けつけるまでの間は、まるで四面楚歌のように感じられるかもしれません。
被害者、警察、駅員から痴漢の犯人のように扱われるからです。
しかし、冤罪の圧力に負けてはなりません。
「自分は痴漢などやっていない」と、しっかりと主張しましょう。
一度認めてしまうと、覆すには相当の労力が必要です。
誤った調書にサインしない|署名押印拒否権
事件によっては、警察に誤った供述調書を作成される場合もあります。
しかし、絶対にサインしてはなりません。
内容が事実と異なっていても、供述調書にサインしてしまうと、刑事裁判で強力な証拠として扱われるからです。
告知義務がないため、警察から教えてもらえないケースも多いですが、供述調書への署名押印を拒否できる権利は法律で認められています(署名押印拒否権)。
誤った調書へのサインを求められたら、「署名押印拒否権を行使します」と返答し、弁護士の到着を待つことが賢明な判断です。
間違った調書は訂正させる|増減変更申立権
万が一、間違った調書を作成された場合は、訂正させることもできます。
供述調書の内容を確認して、納得できなければ修正してもらえる権利も法律で認められているからです(増減変更申立権)。
繰り返しになりますが、内容が間違っていたり、取調官からの圧力に負けてサインした調書であったとしても、一度供述調書にサインすると、刑事裁判の強力な証拠になってしまいます。
調書にサインする場合は、必ず内容を確認して、「間違った内容は訂正してもらう」「納得できなければサインしない」といった対応が必要です。
不確かな回答や不利な発言はしない|黙秘権を行使
警察から質問された場合、答えたくない質問に対しては、回答をする必要はありません。
「黙秘権」もまた、法律で認められた権利だからです。
なお、氏名や年齢、身上経歴などの個人情報については、黙秘権を行使せずに回答した方が良いでしょう。むやみに個人情報を隠すと、逃亡のおそれがあると判断される可能性が高くなるからです。
痴漢事件について具体的な回答を求められたら、不確かな回答や曖昧な回答をしてその場しのぎをせずに、黙秘権を行使して弁護士の到着を待ちましょう。
すぐに弁護士に連絡をする
結局のところ最も大切なことは、すぐに弁護士に連絡することです。
自分が置かれている現状を伝え、対応方針についてアドバイスを受けた後、弁護士が到着するのを待ちましょう。
取調に対しては、必要に応じて「黙秘権」や「署名押印拒否権」を行使し、自分に不利な発言や証拠を残さないことが重要です。
痴漢を疑われたときの弁護士の選び方
痴漢の疑いをかけられたら、すぐに弁護士に相談することが重要です。
しかし、弁護士であれば誰でも良いわけではありません。
痴漢の冤罪を晴らすためには、弁護士選びのポイントを押さえておく必要があるからです。
ここでは、痴漢を疑われたときの弁護士の選び方について、3つのポイントを解説します。
痴漢事件を得意としている弁護士を選ぶ
1つ目のポイントは、痴漢事件を得意としている弁護士を選ぶことです。
医師に「内科」や「外科」などの診療科があるのと同様に、弁護士にも得意領域があるからです。
交通事故が得意な弁護士、民事事件が得意な弁護士、性犯罪が得意な弁護士など、得意ジャンルは弁護士によって様々です。
そして、事件の内容によって、弁護方針も大きく変わってきます。
今回のように痴漢を疑われた場合は、痴漢していないことを立証するノウハウが不可欠です。さらに、万が一に備えて、被害者とスムーズに示談交渉を進めることも重要になります。
痴漢を疑われた場合は必ず、痴漢事件を得意としており、解決実績も豊富にある弁護士を選びましょう。
すぐに駆けつけてくれる弁護士を選ぶ
2つ目のポイントは、すぐに駆けつけてくれる弁護士を選ぶことです。
痴漢の疑いを晴らすためには、1分1秒でも早く弁護士が駆けつけた方が良いからです。
時間が経過するほど、身体拘束が長期化し、自己に不利益な発言や行動をしてしまう可能性も高くなります。
痴漢の疑いは、「いつ」「どこで」かけられてしまうか分かりません。
せっかく連絡しても、営業時間では無いから受付できないという体制では務まりません。
できる限り、相談体制が24時間365日全国対応である弁護士を選ぶべきです。
冤罪事件の解決経験がある弁護士を選ぶ
3つ目のポイントは、「冤罪」事件の解決経験があることです。
「単なる痴漢」事件と「冤罪の痴漢」事件では、弁護活動のやり方が全く異なるからです。
冤罪を立証することは、「痴漢をした証拠」を見つけることよりも遥かに難しいです。細かな証拠も徹底的に洗い出して、最後まで闘う熱意と姿勢が求められます。
痴漢事件の経験があったとしても、冤罪を解決した経験が無ければ、望む結果を得られない可能性が高くなってしまうでしょう。
冤罪事件を解決するには、冤罪を解決するノウハウを持った弁護士を選ぶことが必要です。
※関連コラム
痴漢事件は迷わず弁護士を呼べ!理由と早期に不起訴獲得した事例
あなたの痴漢の疑いを晴らすため「グラディアトル」が闘います!
もしも、あなたやご家族が痴漢の疑いをかけられてしまったのであれば、当所「グラディアトル法律事務所」へご相談ください。
私たちが当事務所を強くおすすめする理由は、次の3つです。
・性犯罪に強く、痴漢事件や冤罪事件を解決した実績が豊富 ・依頼後、すぐに本人のもとに駆けつけられる ・初回の相談が無料でできる |
それぞれの理由について、さらに詳しく説明します。
性犯罪に強く、痴漢事件や冤罪事件を解決した実績が豊富
私たちは、性犯罪に強く、難しい痴漢事件や冤罪事件をいくつも解決した実績があります。
他にも、「コンドームとバイブを所持しており、画像の検索履歴に「痴漢もの」があった状況から冤罪を証明した事例」、「満員電車内で、鞄を持つ手が触れてしまい、冤罪を立証した事例」などがあります。
難しい冤罪事件も数多く取り扱い、粘り強く弁護活動を進めて、痴漢事件を解決に導いてきました。
あなたや、あなたのご家族の痴漢の疑いを晴らすために、グラディアトルへお任せください。
24時間365日スピーディに対応できる相談体制がある
グラディアトル法律事務所では、「いつ」「どこで」かけられてしまうか分からない痴漢の疑いを晴らすため、24時間365日相談受付を行い、スピーディに対応できる体制を整えています。
さらに、ご依頼をいただいた後も、これまでの経験から「ご依頼者様のケースでは、何を最優先に行うべきなのか」を迅速に判断して、お伝えさせていただきます。
・痴漢の疑いを晴らすために、どうするすべきなのか ・取調べに対して、どのように対応すればよいのか ・逮捕に至る可能性はあるのか ・今後の見通しはどうなのか 等 |
状況を確認したうえで、痴漢の疑いを晴らすための弁護活動だけではなく、示談交渉も同時に進め、あなたやご家族に最善の結果となるようサポートさせていただきます。
初回の相談が無料でできる
痴漢の疑いをかけられたけど、今は釈放されているという方もいるでしょう。
「弁護士に依頼する程のケースなのか分からない」 「今後のことを考えると相談はしておきたいけど、費用が心配」 「信頼できる弁護士事務所なのか見極めたい」 |
このようにお考えの方も、まずは一度お話をお聞かせください。
当事務所では、初回の相談は無料でお受けさせていただきます。
実際にお話を聞かせていただいた上で、「弁護士に依頼するべきなのか」「信頼できる弁護士なのか」を判断していただければと思います。
痴漢の疑いをかけられてしまったら、1人で抱え込まずにすぐにご相談ください。
ご相談者様に寄り添い、1日も早く平穏な日常を取り戻せるよう、全力でサポートさせていただきます。
【Q&A】痴漢を疑われたときによくある質問
痴漢を疑われたら真っ先に何をすればいいですか?
できる限り早く、弁護士に相談することをオススメします。
ご家族への連絡も必要です。また、理由は体調不良で構いませんので、勤務先・学校にも、欠席の連絡を入れておきましょう。
身分証を出す前なら逃走してもよいですか?
身分証を出す前であっても、逃走することは避けましょう。
防犯カメラの映像などから特定されて、後日逮捕される可能性もあります。
痴漢が冤罪でも逮捕されることはありますか?
痴漢していないことを立証できなければ、冤罪で逮捕される可能性もあります。
逮捕を防ぐには、速やかに弁護士に連絡しましょう。
※関連コラム
痴漢冤罪をでっち上げられた!初期対応と冤罪を立証する方法を解説
証拠が無くても、女性の証言だけで逮捕されますか?
被害者の証言は、それだけでも逮捕の決め手になるほど重要視されている証拠です。
被害者女性の証言だけで逮捕される可能性も十分にあります。
痴漢を疑われて、裁判で無罪になる可能性はありますか?
痴漢に強い弁護士であれば、冤罪を立証できる可能性はあります。
グラディアトル法律事務所でも、冤罪を証明し、不起訴を獲得した事例がいくつもあります。
痴漢の冤罪で、相手を訴え返すことはできますか?
相手が冤罪だと知っていて、わざと痴漢で訴えた場合は、「名誉毀損罪・虚偽告訴罪」などの刑事責任を追求できます。また、慰謝料請求(民事)をすることもできます。
※関連コラム
【痴漢冤罪が許せない方へ】名誉毀損・虚偽告訴で訴え返す方法!
まとめ
最後に、今回の記事のポイントを整理します。
・痴漢を疑われたらするべきことは5つ
・弁護士への連絡 ・家族への連絡 ・勤務先や学校への連絡 ・疑いを晴らしてくれる目撃者を探す ・スマホの録音アプリを立ち上げる |
・痴漢を疑われたときのNG行動は3つ
・痴漢の現場から逃走すること ・被害者の衣服や持ち物に触れること ・警察や駅員へ暴力、暴言を吐くこと |
・駅員や警察に連れて行かれたときの対処法は次のとおり
・冤罪の圧力に負けず、事実を主張する ・誤った調書にサインせず、間違っていれば訂正してもらう ・黙秘権を行使して、具体的な回答や不利な発言はしない ・すぐに弁護士に連絡する |
・痴漢を疑われたときの弁護士選びのポイントは3つ
・痴漢事件を得意としており、解決実績がある弁護士を選ぶ ・24時間365日スピーディに対応できる弁護士を選ぶ ・冤罪事件の解決実績がある弁護士を選ぶ |
痴漢は「被害者の証言」だけしか証拠が無くても、逮捕される可能性がある恐ろしいトラブルです。
痴漢で疑われてしまったら、すぐに弁護士に相談して、必要な対策を講じましょう。
この記事を参考に、痴漢事件に強い弁護士が見つかり、あなたの疑いが晴らせることを願っています。