淫行で自首をするメリット・デメリットや自首のタイミングを解説

淫行で自首をするメリット・デメリットや自首のタイミングを解説

「淫行で自首をするとどのようなメリット・デメリットがあるのだろうか?」

「淫行で自首をするタイミングは?」

「淫行事件の自首を弁護士に相談・依頼するとどのようなメリットがある?」

未成年者との淫行は、都道府県の淫行条例違反などの犯罪ですので、警察に淫行がバレてしまうと逮捕されるリスクがあります。「いつ逮捕されるか心配」「不安で夜も眠れない」などの悩みを抱えている方は、自首を検討してみるとよいでしょう。

自首をすることにより逮捕や起訴のリスクを減らすことができますので、現在の不安な生活からは解放されるはずです。ただし、自首には、メリットだけでなくデメリットもありますので、自首をするかどうかは慎重に判断しなければなりません。

本記事では、

・淫行で自首をするメリットとデメリット

・淫行で自首をするタイミング

・淫行事件の自首を弁護士に相談・依頼するメリット

などについてわかりやすく解説します。

淫行での自首は、専門家である弁護士のアドバイスやサポートが不可欠ですので、早めに弁護士に相談するようにしましょう。

淫行事件における自首とは?

自首とは、捜査機関に事件や犯人が発覚する前に、自ら捜査機関に対して犯罪事実を申告することをいいます。

自分から警察官に罪を告白するのは勇気のいる行動になりますが、自首をすることにより、後述するような

・逮捕のリスクが減る
・不起訴の可能性が高くなる
・実名報道のリスクが減る
・自宅への捜索差押のリスクが減る
・示談交渉をスムーズに行える
・刑の減軽が受けられる可能性がある

といったメリットがありますので、今後の刑事事件の展開を少しでも有利に進めるためにも、積極的に自首を検討していくべきでしょう。

淫行で自首をする6つのメリット

淫行で自首をするメリットとしては、以下の6つが挙げられます。

淫行で自首をする6つのメリット

逮捕のリスクが減る

警察が被疑者を逮捕するためには、被疑者が罪を犯したと疑うに足りる相当な理由に加えて、逃亡または証拠隠滅のおそれという要件を満たす必要があります。

淫行で自首をすれば、逃亡や証拠隠滅のおそれがないことを示すことができますので、逮捕の要件を満たさなくなり、逮捕のリスクを軽減することができます。自首により絶対に逮捕されなくなるというわけではありませんが、「逮捕されるかもしれない」という不安からは解放されるでしょう。

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不起訴の可能性が高くなる

事件を起訴するかどうかは、検察官が判断します。日本の刑事司法では、検察官により起訴されると99%以上の確率で有罪になってしまいますので、前科を避けるには不起訴処分を獲得することが重要になります。

検察官は、さまざまな事情を考慮して起訴・不起訴の判断を行うことになりますが、被疑者が反省の態度を示していることも不起訴に傾く事情の一つとなります。自首により、淫行を犯してしまったことに対する反省の気持ちを示すことができますので、それにより不起訴になる可能性を高めることができます。

実名報道のリスクが減る

自首により逮捕や起訴を回避することができれば、報道機関により淫行が実名で報道されるリスクはほぼありません。実名報道されてしまうと、ネット上で自分の名前や事件の内容が半永久的に残ってしまいますので、今後の人生に重大な影響を及ぼすことになります。

このようなリスクを回避できるのも自首のメリットといえるでしょう。

自宅への捜索差押のリスクが減る

警察による捜査が進むと、淫行事件の証拠を確保する目的で、被疑者の自宅に捜索差押が行われることがあります。捜索差押が実施されると捜査官が大人数で自宅にやってきますので、当然家族に事件のことがバレてしまいますし、近所の人にも事件が知られてしまうリスクがあります。

しかし、自首により自発的に警察に証拠を提出すれば、捜索差押の必要性がなくなりますので、自宅に捜索差押が行われるリスクを減らすことができます

示談交渉をスムーズに行える

淫行事件の被害者は、未成年者になりますので示談交渉は、被害者の親との間で行うことになります。被害者の親は、自分の子どもが犯罪に巻き込まれてしまったことで強いショックを受け、加害者に対して強い怒りを抱いています。このような事案の性質上、淫行事件の示談交渉は難航することも珍しくありません。

しかし、被疑者が自首をすれば、反省しているということを被害者側にアピールすることができますので、被害者側の処罰感情も多少は軽減し、示談交渉が進めやすくなるでしょう。

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刑の減軽が受けられる可能性がある

自首の法的効果は、刑の任意的な減軽と定められています(刑法42条1項)。

仮に淫行事件で起訴されてしまったとしても、自首をしたことが有利な事情として考慮されて、本来の量刑よりも軽くなる可能性が高くなります。

ただし、任意的な減軽に過ぎませんので、必ず刑の減軽が受けられるというわけではありません。

淫行で自首をする2つのデメリット

淫行で自首をすることで上記のようなメリットが得られますが、自首には以下のようなメリットもありますので、自首をするかどうかは慎重に判断する必要があります。

淫行で自首をする2つのデメリット

自首をきっかけに捜査が始まってしまう

自首をすることで警察が認知していなかった犯罪事実が明るみに出てしまうことになります。自首をしなければ刑事事件として立件されることのなかった事件を、自らの行為で掘り返してしまうため、「やぶ蛇」になるリスクがあります。

ただし、淫行事件は、被害者の処罰感情が強い事件ですので、被害者側が淫行の事実を知れば、被害届の提出や告訴に踏み切る可能性が高いといえます。何もしないままだと不利な結果になる可能性の方が高いでしょう。

逮捕される可能性はゼロではない

自首により逮捕される可能性を軽減することができますが、絶対に逮捕されないというわけではありません。

自首をした時点で警察が逃亡または証拠隠滅のおそれがあると判断すると、その場で逮捕されてしまう可能性もゼロではありません。そのため、自首を検討中の方は、自首をすることで逮捕を回避できるメリットとそのまま逮捕されてしまうかもしれないデメリットを比較しながら慎重に検討をしていくことが大切です。

淫行で自首をするタイミング:被害届の提出がされる前の自首が重要!

淫行で自首をするタイミング
被害届の提出がされる前の自首が重要

自首は、捜査機関に犯罪事実と犯人が発覚する前に行わなければ、自首による法的な効果は生じません。被害者側から被害届の提出や告訴がなされてからでは、自首が成立しない可能性が高いため、自首をするのであればできる限り早いタイミングと行う必要があります。

もっとも、自首の法的効果が生じなかったとしても、任意出頭をすることで逃亡や証拠隠滅のおそれがないことを示すことができますので、逮捕の回避という観点からはまったく無駄な行動とはいえません。

被害者側から被害届の提出や告訴がされてしまったときは、捜査状況も踏まえて、任意出頭をするかどうかを検討していきましょう。

淫行で自首をする場合の流れ

淫行で自首をする場合、以下のような流れで行います。

淫行で自首をする場合の流れ

警察署に出向く

自首をする場合、まずは警察署に出頭する必要があります。出頭する警察署には、特に決まりがあるわけではありませんが、淫行事件が起きた現場を管轄する警察署に出頭するとスムーズに対応してもらえます。

なお、自首してその場で逮捕される可能性も否定できませんので、自首する際には、現金や着替えなどの準備を整えてから行くようにしましょう。

警察で取り調べを受ける

警察で自首をすると警察官による取り調べが行われ、自首調書という書面が作成されます。警察官による取り調べでは、主に以下のようなことが聞かれますので、あらかじめどのように回答するか考えておきましょう。

・犯行の手口や動機
・犯行の経緯
・犯行前後の行動
・自首した本人の身上経歴
・自首した理由

逮捕されなければ在宅事件として扱われる

自首をしてその場で逮捕されなければ、その後は在宅事件として扱われます。

在宅事件になった後も、必要があれば警察から取り調べのための任意出頭を求められますので、必ず応じてください。正当な理由がないにもかかわらず出頭を拒否すると、逃亡または証拠隠滅のおそれがあるとして逮捕されるリスクが高くなりますので注意が必要です。

淫行事件の自首を弁護士に相談・依頼するメリット

淫行事件の自首を弁護士に相談・依頼するメリットには、以下のようなものがあります。

淫行事件の自首を弁護士に相談・依頼するメリット

自首をすべきかどうか判断してくれる

自首には、メリットだけでなくデメリットもありますので、自首をするかどうかは慎重に判断しなければなりません。一般の方では、自分だけでは自首をすべきかどうかの判断ができませんので、まずは弁護士に相談してみるとよいでしょう。

弁護士に相談をすれば、現在の具体的な状況を踏まえて自首をすべきかどうかのアドバイスをしてくれますので、今後の行動の指針になるといえるでしょう。

自首をするときに警察署に同行してくれる

弁護士に相談した結果、自首をすることになった場合、自分一人で警察署に行くのが不安に感じる方もいるかもしれません。そのような場合には、弁護士に依頼をすれば弁護士が一緒に警察署に同行してくれます。

専門家である弁護士が自主に同行してくれれば非常に心強い味方になりますし、自首を申告する際には、弁護士から詳しく説明するなどサポートしてもらうこともできます。

実際に警察官からの取り調べは弁護士が同席することはできませんが、警察署内に弁護士が待機していますので、いつでも取り調べを中断して弁護士にアドバイスを受けることができます。

被害者の親との示談交渉もサポートしてもらえる

淫行事件による逮捕や起訴のリスクを軽減するには、自首だけではなく被害者の親との示談交渉も重要になります。

弁護士に依頼すれば、被害者の親との示談交渉もサポートしてもらうことができます。淫行事件では被害者側の処罰感情が強く、示談交渉が難航するケースも少なくありませんが、経験豊富な弁護士に任せれば被害者側の感情にも配慮しながら適切に示談交渉をすすめることができます。

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淫行で自首をお考えの方はグラディアトル法律事務所に相談を

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淫行で自首をお考えの方は、まずはグラディアトル法律事務所にご相談ください。

当事務所では、淫行事件に関する豊富な経験と実績がありますので、自首をすべきかどうかの判断や被害者の親との示談交渉に適切に対応することができます。特に、淫行事件では示談交渉が難航することも多いですが、示談交渉を得意とする弁護士が対応しますので、どうぞ安心してお任せください。

初回相談料無料、24時間365日相談を受け付けておりますので、淫行事件を起こしてしまったという方は、すぐに当事務所までご相談ください。

まとめ

淫行事件が警察に発覚してしまうと、逮捕されその後起訴される可能性があります。

淫行事件の逮捕は、警察への自首により回避できる可能性がありますので、逮捕や起訴のリスクを少しでも軽減したいという方は、弁護士に相談をしながら自首を検討していくとよいでしょう。

淫行事件で自首をご検討中の方は、実績と経験豊富なグラディアトル法律事務所にご相談ください。

弁護士 若林翔

弁護士法人グラディアトル法律事務所代表弁護士。 東京弁護士会所属(登録番号:50133) 男女トラブルや詐欺、消費者被害、誹謗中傷など多岐にわたる分野を手掛けるとともに、顧問弁護士として風俗やキャバクラ、ホストクラブなど、ナイトビジネスの健全化に助力している。

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