【風俗トラブル解決事例(本番・恐喝被害)】恐怖の風俗トラブル!殴られ,脅され,金取られ…追加で請求も。

今回の風俗トラブル解決事例は、本番をしてしまい、恐喝の被害にあってしまった事例だ。

殴られ,ATMへ連れて行かれ,その場で50万円を支払わせ,さらに250万円の示談金を払わなければ会社と実家に乗り込むぞと脅され,弁護士に示談交渉の依頼をし,追加の支払いをせずに解決した事案。

 

デリヘル等の風俗店で恐喝・脅迫されてしまった場合の対処法については、以下の記事も参照してください。

リンク:デリヘルで恐喝・脅迫された場合の対処法5つを風俗弁護士が徹底解説!

風俗トラブル全般については、こちらをご参照ください。

リンク:風俗トラブルの弁護士相談

風俗トラブルの概要

今回の相談者は,東京都杉並区に在住の方。

兵庫県神戸市での出張中の仕事の疲れをとるため気分転換にホテヘルを利用したが,素股プレイ中に魔が差し,キャストの女の子の了解を得ないまま,ほんの一瞬だけだが挿入してしまった。

この本番行為にキャストの女の子は激怒。店に電話をかけられ,腕に刺青の入った強面の男性2人がホテルに乗り込んできた。

相談者はその男性2人に暴行を受け,ホテルを連れ出された

ATMで現金を引き出すよう指示され,50万円を支払わされてしまった。

さらにお金を引き出し支払うよう要求されたが,
相談者が「もうあと30万円しかお金がないので,30万円しか払えません…。」と言うと,
『舐めてんのか。今日から5日以内にあと250万円,総額300万円支払え。』と脅されてしまった。

相談者は強面の男たちに言われるがまま,職場の名前が入った保険証と免許証を差し出し,その写真を撮られ,携帯電話の番号もホテヘルを利用するときに控えられてしまっている。

なんとかその日は解放してもらえたものの,相談者は(このまま支払わずに逃げたところで,職場に乗り込まれてしまう…。)と恐怖してしまった。
翌日も,その翌日も相談者の携帯電話には,店からの多数の着信。

怖くて電話に出られなかった相談者が,本番トラブルから3日後にようやく警察に助けを求めたが,「被害届を出すならいつでも受理するよ。」と言われるのみで,迅速な解決には繋がらないと判断。

ここは弁護士に依頼し,示談をまとめてもらおうと考え,「風俗トラブル 弁護士」のキーワードでインターネット検索し,そこに表示された法律事務所の電話番号を押した。

風俗トラブル・本番・恐喝被害事件の弁護士との相談

この相談者が3番目に電話をかけ,ようやく弁護士による示談交渉を依頼することができたのが当法律事務所だった。
他2件の法律事務所では,取り扱っていない,その案件に対応するには人員が足りないなどの理由で門前払いを受けてしまった。

当法律事務所の弁護士が電話で相談者の話を聞き,これは早期に弁護士が介入することで円満な解決を図ることができる事案だと判断。できるだけ早いタイミングで弊所へ詳しい相談へ来るよう案内し,来訪した相談者から直接詳しい事情を聴取したうえで,弊所の弁護士が本件の本番トラブルに関する示談交渉を受任。

「ようやく助けてくれる弁護士さんがいて,安心しています。」と胸を撫でおろす相談者。
本番トラブルは,刑法上の強制性交等罪に該当しうるもので,場合によっては実刑の懲役刑という重い判決が下されることもある。
本番トラブルが刑事事件に発展すること,周囲に知られてしまうことは,絶対に避けなければならない。

受任した弁護士は,すぐに警察の担当者に連絡を入れ,本件の事案の概要と今後の相手方の行動次第ではすぐに暴行・恐喝・名誉毀損罪等での被害届を提出するので動いてほしいことを伝え,了承をとった。

また,その後すぐに風俗店側にも連絡を入れ,本件の本番トラブルについて謝罪したうえで,弁護士が介入したこと,今後相談者本人には直接連絡を取らないように伝えた。また,すでに警察と連携を取っており,風俗店側が職場に来るなどの強硬手段にでるのであれば刑事告訴や被害届の提出等の法的措置を取らざるをえない旨の説明をした。

店側は怒りが収まらない様子であったが,弁護士が介入したことを聞き,職場や自宅におしかけなこと,本人には直接連絡をとらないことを約束してくれた

弁護士による交渉と風俗トラブルの示談による解決

弊所の弁護士から店側に2回目の連絡をした際,こちらの条件として,既に相談者が支払った50万円で示談成立とし,今後相談者に連絡をとらないでほしいということを伝える。

店側はこれを断固拒否し,相談者が合計300万円を支払うことを一度了解したのだから,解決金として300万円支払ってもらうことは絶対だと主張。それが飲めなければ,直接相談者の勤務する会社に乗り込み,相談者の実家にも乗り込むとまで言ってきた。

弊所の弁護士は,本件に会社も両親も一切関係ないのであるから,それだけは絶対にやめるよう告げ,要求がエスカレートするようなら,店側の行為を暴行罪及び恐喝罪として警察に被害申告し,法の定める然るべき措置に則って対応することをしっかりと伝えた。

翌日,弁護士が再度の交渉のために店に電話をすると,店側は「このままじゃ話し合いが平行線だから,今度本番トラブルの被害に遭った女の子を連れて相談者の働く会社に直接行く。」と言い出した。それでは依頼者の負担も大きくなるうえ,余計に本番トラブルがこじれて大きな問題に発展してしまう。

このままでは解決の糸口も見えないため,弊所弁護士同席のもとで,両者の話し合いの場を設けることとした。

話合いの場では,相談者が誠心誠意謝罪していること,本件のような本番トラブルを起こしてしまったことを強く後悔していることを真摯に相手方に伝えた。
相手方も,弁護士が話し合いの場に直接出てきたということで,本件をその場で解決する方向で考えると言ってくれた。

結局,長きにわたる交渉の末,先日支払った50万円を示談金とすること,相談者の個人情報を一切他のことに利用せず,漏らさないこと,双方相手方の刑事処分を問わないこと等を条件として,合意書を作成し,示談がまとまった。

交渉後,店側から相談者へ何らかの連絡がいくこともなくなり,相談者はいつもどおりの日常を取り戻すことができた。
本件の本番トラブルは,弁護士の介入による粘り強い示談交渉によって,無事に解決したのだった。

風俗トラブルにおいて,風俗店側が恐喝で逮捕された事例紹介

被害額は1億円とも 禁止行為を持ちかけ金を騙し取る、派遣型風俗店経営者が逮捕

派遣型風俗店経営の男が女に店の禁止行為を客に持ちかけ、応じようとしたところで店の男に恐喝させ、金を取ったとして経営者の男(38)が3日までに逮捕された。

逮捕容疑は今年8月、名古屋市中区のラブホテルでサービスを利用中だった茨城県古河市の男性会社員に対し、店員の女が「禁止行為が出来る」と持ち掛け。客が応じたところで男性店員を乱入させ、客を脅し現金を取った疑い。その金額は、300万円程度と見られている。

逮捕された男が経営する派遣型風俗店は、元タレントとされる女が在籍するなどと謳われた超高級で、一回数十万円するという。女が禁止とされる本番行為を持ち掛け、応じたようとしたところで金を取る行為を繰り返していた様子。警察によると、これまで10人以上が被害に遭っている可能性があり、被害額はなんと1億円にも上る模様だ。利用者も富裕層だったのだろう。

超高級店で美女から「ヤれる」と言われれば、男としては本能的に応じてしまいたくなるもの。そこを巧みについた犯罪に、ネットユーザーからは「許せない」という憤りや、被害者について「普通は断る」「後先が見えていない」「典型的な美人局」と呆れる声も出た。

東京オリンピックの影響などもあり、店舗型風俗店から派遣型が主流となっている昨今。このような業者が他にもいる可能性も否定しきれない。一時の「エロ心」を利用され大怪我をしないよう、注意が必要だ。

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12184-42554/

 

弁護士 若林翔

弁護士法人グラディアトル法律事務所代表弁護士。 東京弁護士会所属(登録番号:50133) 男女トラブルや詐欺、消費者被害、誹謗中傷など多岐にわたる分野を手掛けるとともに、顧問弁護士として風俗やキャバクラ、ホストクラブなど、ナイトビジネスの健全化に助力している。

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